人気若手女優の足立梨花と優希美青が、原田マハ氏の小説を大九明子監督のメガホンで映画化する「でーれーガールズ」にダブル主演することがわかった。また、足立と優希が扮する役どころの大人時代を、元宝塚歌劇団トップコンビの安蘭けいと白羽ゆりが演じる。撮影はオール岡山ロケで、9月にクランクインする。
原田氏が2011年に上梓した同名小説は、2人の女性の30年の時を越えた恋と友情の物語。1980年の岡山、東京から転校してきたばかりで友達のいなかった鮎子(優希)の心の支えは大学生の恋人?ヒデホ君。2人をモデルに鮎子が描いた恋愛漫画を読んだ同じクラスの美少女?武美(足立)は漫画の大ファンになり、2人は親友になるが、ある事件がきっかけで決定的な仲違いをしてしまう。そして30年後、漫画家になった鮎子は母校での講演会のため帰郷し、教師になった武美と再会し、「2人が信じたもの」「2人が失ったもの」「2人が大切にしたかったもの」すべてが浮き彫りになっていく。
NHK連続テレビ小説「あまちゃん」で共演している足立と優希。今作では親友になる主人公2人を演じるが、足立は「美青ちゃんは純粋なので、ピュアな雰囲気と、武美のかっこいい部分の融合が楽しみです。仲良くなれるといいな!」と共闘を誓う。久々の共演を心待ちにしている優希も、「足立さんをテレビでは意見していて、タレントさんとしても女優さんとしても大活躍されている姿がほんとかっこいいなと憧れているので、今回ご一緒してお芝居のことなど足立さんから教えていただきたいなと思っています!」と意欲をみなぎらせている。
また、足立演じる武美の大人時代を安蘭、優希扮する鮎子の大人時代を白羽が務める。足立が「安蘭さんは本当にかっこよくてクールなイメージがあるので、武美のイメージにぴったりだなと思いました。ですので、自然に安蘭さんにバトンタッチできるように私も頑張ります」と語れば、優希も「初めて白羽さんにお会いしたときに、白羽さんの方からいろいろ話をふってくださったりして、とても優しくて素敵な方だなって思いましたし、包み込むような優しい雰囲気が大好きになりました!」と負けていない。
今作で銀幕デビューを飾る安蘭は、「映画づくりに初めて携わることができ、とても嬉しいです。映画は舞台をつくるのと似てるのかなーと想像しています。監督や俳優さんと役について考える時間が多いといいなと思っています」と言葉に熱を込める。白羽とは宝塚時代に「長崎しぐれ坂」(05)、「愛するには短か過ぎる」(06)で共演しており、約9年ぶりのタッグ。それでも、「お互い退団して初めての共演で、しかも女性同士としてお芝居をするのは初めてのことなので、どんな感じになるのか楽しみです(笑)」と話している。一方の白羽も、「宝塚時代からの大好きな先輩です。慣れ親しんだ感じが、自然に出せたら良いなあと思ってます。楽しみです!」とコメントを寄せた。
「でーれーガールズ」は、2015年2月に岡山で先行上映し、全国で順次公開。